意識普通学生へ。 
学生応援メディア
ホーム

ミントコンディションって何? ヴィンテージやTCGで使われるあの用語、解説します!

2019.10.30

著者情報

クヌウリ

クヌウリ

ロクヨリ編集長。カードゲームとMMORPGで生きているオタク。皆様が「自分らしく」就活を乗り越えて欲しい。

TCG大好きの学生さん。こんにちは。
ロクヨリきってのオタク一番槍兼編集長、クヌウリです。
大好きな言葉はジェムミント、ボーナスは不思議な紙切れ1枚に消えるタイプのコレクターです。
最近は地下の海的なカードのニアミントを探しております。
会社や権利の都合でコレクションをお見せできないのが心苦しい限りです。
さて、ミントミントと口にしてきましたが、TCGやアメカジ、アンティークなんかに興味がない方にはさっぱり分かりませんよね。
まずは意味から解説していきます!

ミントって何?


この記事のアイキャッチで写っているシソ科ハッカ属の植物……ではありません!
中古品やアンティークの保存状態を表す言葉で、ほぼ使われた形跡のない、とても良い状態のことを表します。
ちなみに参考画像に使っている本はとてもミントとは呼べませんね……ボロボロですし。

どうしてミントって呼ぶの?

シソ科ハッカ属の植物はいい匂いがして清潔な印象があるから……ではありません!
植物と同じ発音、綴りの別の英単語“mint”が基になっています。
この単語、実は造幣局やお金の鋳造を表すんです!(例えば英語で日本の造幣局はJAPAN MINT)
そう言われれば皆様もお分かりかと思います。
まるで鋳造されたて、出来立てほやほやのお金のように綺麗な状態、という意味でミントやミントコンディションと呼ばれている訳です。

ミントの定義は?

どのくらいからミントと呼べるか、というのはお店や人によって異なってしまうため一概には言えませんが、多くで共通する基本事項として、「開封済である」という点が挙げられます。
どんなに古いものだったとしても、封を切っていなければ新品ですよね。(発売してから日の浅いものと区別するため、デッドストックと呼ぶことはあります)
そのため、開封こそしてあるけれども「まるで新品じゃないか!」と言えるような状態がミントの基本的な概念です。
TCGの世界においては「パックに入っているカードが何か確認する」という開封動作が含まれるため、新品のカード1枚というのは基本的は存在せず、ミントコンディションのカードが事実上の新品と同じような扱いを受けています。
(私もそうですが、コレクション用のカードはミントコンディションを保つため、パックから開けた瞬間にスリーブ(ちっちゃい保護用の袋)やケースに丁重に挿入し、そのままバインダー/貸金庫/鑑定に送られます。コレクターの基本動作ですね)

ミントの細かい分類は?


冒頭でもちょこっと話題に出しましたが、ミントの中にも区別があります。
こちらもお店、団体、人によって呼び名や定義が異なりますが、個人的な感覚でTCGの分類をいくつかご紹介します。

ジェムミント

宝石(gem,ジェム)のようなミント。
その名の通りシミ、キズ、ズレ、何もないもの。完璧。最高。愛してる。
開けたてほやほや、しかも開ける時にもきちんと手袋をしたりして気を付けたもの。
古いカードだと印刷が悪くて開けたてでもジェムミントにならないことがあります。とても悲しい。

ミント

ジェムミントとの差はほとんどないですが、ちょっとだけ何かがあったもの。
私はジェムミントとミントの差をガチっと見分けられる目を持っている訳ではないドへっぽこコレクターなので、
「これはジェムミントだろ!」
とうっきうきで専門家の方にお見せしたら
「いや~、クヌウリさんコレはミントですねぇ……ごくわずかに初期キズがあるでしょう?」
みたいなことを言われて寝込んだことがあります。
(高額なコレクター用カードだとこの差がとんでもなく価値を落とすことがあります。その話はまた後日)

ニアミント

ミントに近い(near,ニア)
一般目線で言う「新品みたいに綺麗なカード」はこの辺かな? という感じです。
コレクターではない普通の方がめちゃくちゃ雑にパックを開けたらその時のキズだけでニアミントなったりします。
ぱっと見めっちゃキレイだけどこだわる人からしたらキズとかスレに十分気付ける範囲です。
カードゲーマーの皆さんが「扱いに気を付けながらも実際にゲームで使っているカード」という感じです。

TCGで状態気にしても仕方なくない?

「結局はそれで遊ぶわけでしょ? 書いてあることが分かれば別によくない?」
とよく言われます。
仰る通りです。仮にボロボロのキズだらけのめちゃくちゃな状態のカードだったとしても、スリーブ(ちっちゃい保護用の袋)に入れてしまえば遊ぶ分には全く問題ありません。
世界大会でも問題ありません。
そう、遊ぶ分には。
TCGというのは何も魂を賭けて好敵手(ライバル)とぶつかり合うだけではないのです。
所用で遅くなってしまい、ようやくたどり着いた我が家。
暗がりの中でバインダーを開き、コレクションを眺めながらへっへと笑う。
そういう楽しみ方もあるのです!
もちろん、使い古したカードを眺め、乗り越えてきた数々の戦いに思いを馳せるのも非常にオツなものではありますが……
美術館の絵画のように美しい状態に保たれたカードを眺める……というのも同じくらい素晴らしいものなのです。
昔少しだけカードゲームをやっていたけど子供っぽいからやめちゃったよ、という方。
相手がいなくても楽しめるコレクターの世界に踏み込んでみませんか?

関連記事

page top