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公認会計士、どんな人におすすめ?
2025.06.21
金が欲しい!!!!!!モテたい!!!!!!
欲にまみれた竹下りやです。いかがお過ごしでしょうか。
私は新卒で昔から憧れていたゲーム会社に入ることができ(色々あって2年で辞めてしまったのですが)、人生でやりたいことをある程度済ませてしまい、何やればいいか分からなくなってしまったことがあります。
そこで、とりあえず公認会計士資格でも取るかあ、と思って最近勉強しています。この記事執筆時点では、勉強始めて6ヶ月くらいになりますかね。
今回は公認会計士の話をしたいと思います。
公認会計士って何をする人?
一言で言えば、会社が業績を盛っていないか、チェックする人です。
もうちょっと詳しく説明しますね。
会社には大きく二種類の利害関係者がいます。債権者と投資家です。会社にお金を貸したり投資したりしている人ですね。
その人たちにとって、自分がお金を預けている会社がしっかり稼げているのか、倒産しちゃったりしないか、は非常に気になることです。
そこで、会社は年に1回決算報告をします。「うちの会社の業績はこんな感じです。これくらい稼いで、これくらい借金ありますけど、資産も十分あります。」みたいな内容のものです。(気になる方は、「貸借対照表」や「損益計算書」を調べてみてください)
でも、会社としてはちゃんと銀行や投資家からお金をもらえるように、決算報告に使う財務諸表をいい感じに盛っちゃいたいですよね。私も人前に立ってお話するときなんかは、ちょっと綺麗な服を着ていきます。それと同じ感じです。
その決算書類が盛られてないか、粉飾や不正がないかをプロとして責任を持ってチェックするのが、企業の会計監査人と呼ばれる立場の人です。これは公認会計士資格を持っている人の独占業務となっています。ウソを見破る探偵みたいでカッコいいですよね。
受けようと思ったきっかけ
一言でいうと先述の通り、人生やりたいことが分からなくなってしまって、「公認会計士になれば文句ないやろ」と思ってやり始めた、というのが大体のきっかけです。
公認会計士の平均年収は1000万というのが相場らしく、「人生やりたいことが分からなくなったら、とりあえずお金を貯めるんですよ」って蛭子能収さんもおっしゃっていたので目指すことにしました。
あと フルリモート・残業なし のお仕事をしているので時間があったというのもあります。公認会計士試験に受かるために必要な勉強時間は5000時間が目安らしいです。月〜金で1日4時間、土日で1日10時間、つまり週で40時間やれば、125週間、2.4年で達成できる計算です。長い道のりですが、何事も思い立ったが吉日、27歳の私は30歳までに受かることを目標に勉強を始めました。
試験の概要
公認会計士試験は1次試験の短答式試験と2次試験の論文式試験があります。短答式試験は年に2回(5月と12月)、論文式試験は年に1回(8月)あります。
短答式試験の合格率は10パーセント前後となかなかの狭き門のように見えますが、公認会計士試験には受験資格が設けられていないので記念受験勢もたくさんいるみたいです。横軸に短答式試験の得点率、縦軸にその得点率を取った人の数を取ったグラフが面白い形をしています。
(引用元:金融庁:令和6年公認会計士試験第Ⅰ回短答式試験の得点階層分布表 https://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/r6shiken/tantougoukaku_r06-1/05.pdf)
記念受験勢(30%前後)とガチ勢(70%前後)で二つ、山ができています。ここまで如実に出るなんて面白いですよね。
試験科目は短答式試験だと
・財務会計論(ざっくり言えば商業簿記。お金のやり取りに関する知識や正確な計算の力が試される)
・管理会計論(ざっくり言えば工業簿記。モノづくりにおけるお金の計算や組織管理の知識が問われる)
・企業法(会社法、商法、金融商品取引法という三つの法律を学ぶ)
・監査論(監査を行う上での基準が定められていて、その内容から出題される)
の四つです。私は管理会計論が一番たのしいと思います。
短答式はこの財務会計論だけが200点満点、それ以外の科目は100点満点の計500点満点での勝負になります!
合格ボーダーは回によってもだいぶ変わるのですが、7割前後の点数が目安の合否ボーダーになります。
どんな人におすすめ?
せっかくなので、公認会計士資格を目指すのによさそうな人の例をいくつか挙げてみたいと思います。
日商簿記検定を受けたことがある人
日商簿記っていう検定試験があります。初級レベルの3級、中級レベルの2級、上級レベルの1級からなるものです。
私が申し込んだ予備校の公認会計士講座の入門講義は2級レベルということでした。なので2級持ってる人は準備段階は済んでいるということになりますね。
1級まで取ったら、公認会計士の簿記科目は6割くらいカバーできる、と先生がおっしゃっていました。なのでその勢いで公認会計士を取るのもアリでしょう。
数学が好きな人
はい。私のことです。
数学って本当に応用の幅が広い学問です。数字が出てきたら全部数学が使えます。
特に管理会計論では「これ、数学でやるだけやん」となることが時々あります。固定費+変動費の計算とか、あれ一次関数そのまんまです。
これは数学ができる人のアドバンテージです。
起業や個人事業に興味のある人
公認会計士試験に合格し、監査の実務経験を積んだあと、独立して自分の公認会計士事務所を持ったり、起業したりする人も割といます。
企業の経営を間近で見た経験は大きな助けになりそうですよね。
とりあえずお金が欲しい人
将来やりたいことが定まっていない、やりがいなんていいから早く一生分の財産を貯めて自由になりたい、そんな人にもおすすめです。
会社勤めでもらうお金は会社の業績にも左右されます。監査法人でのお仕事は業務独占資格をもってして行うものなので、安定した給与が期待できます。
かなり難しい専門的な業務もやるので、額面的にも結構もらえるみたいですしね。
結論
時間があるときは何かしら勉強するといいです。公認会計士試験の対策に限らず。
これを読んでいる方には学生の方も多いと思いますが、学生の方は周りの大人に「もっと社会の役に立つことを学んで……」なんて言われることもありますよね。
ですが私は、学生は役に立たない(と思われがちな)ことをやってナンボだと思っています。
役に立つことは、お仕事をしながら覚えるのが圧倒的に効率的です。それに、役に立たないと思われがちなことって実は、色んなことに潰しが効く汎用性の高いことだったりするんですよね。直接は使わないけど間接的にいろんなことに使えるから、透明すぎて目に見えないという。数学とか文学とかそうですよね。
だから、勉強しましょう!!!!!!!!!!