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法律初心者が行政書士試験を受けてみた
2025.05.23
みなさんこんにちは。資格試験大好きライターの竹下りやです。
昨年(2024年)11月に、行政書士の試験を受けてきました。そのお話をしようと思います。
試験を受けるにあたって
行政書士は法律関係の国家資格です。
法律関係の勉強を今までほぼしたことがないのでしてみたく、なにか法律関係の資格でも目指してみようと思いました。
宅建(宅地建物取引士)試験とも迷ったのですが、行政書士のほうがカッコいいなと思って行政書士に決めました。
この判断は正しかったなと思います。なぜなら……
ちょうどよく難しい
行政書士に受かるには600時間程度の勉強が必要とされています。
私の場合、準備期間が半年くらいだったので、半年を25週間とすると、
1週間に24時間くらいの勉強が必要になります。
私は フルリモート・残業なし の仕事をさせていただいているのですが、平日12時間、休日12時間位のペースでやればいけるかなあ、って気がしてきますよね。(実際はできない週も結構ありましたが!)
ところで、行政書士は法律の資格ですが、もうちょっと具体的にはどんなことを勉強しなくてはいけないのでしょう?
行政書士の出題分野は
- 憲法:国や法律そのもののあり方についての法律。
- 行政法:国や地方公共団体の手続きや国民・住民の権利についての法律。
- 民法:主にモノやお金を、あげたり貰ったり、買ったり売ったり、貸したり借りたりしたときの権利に関する法律。
- 商法会社法:商売や会社に関する法律。
- 基礎法学:法律の成り立ちや慣習についてもちょっと学ぶ。
- 基礎知識:行政書士法などの諸法令や政治・経済・社会についての問題。
の6分野です。これらの問題で6割取れれば合格です!
その中でも行政法と民法は配点が高く、また、択一式に加えて記述式の問題も出題されます。それらだけでも高得点が取れれば、少しくらいの他の分野の不調は問題ないくらいです。
(基礎知識だけは4割取れないと足切りを食らってその場で不合格になってしまいます!こわいですね)
なので行政法と民法ばかり勉強していましたね。憲法は現代文力と中学校の公民知識で解いていました。商法会社法は知らん。
勉強している間の話
繰り返しになりますが、私は法律の勉強をしたことがありません。
だから最初は参考書に書いてある文字列を目で追うだけになってしまって、何も頭に残らない状態が数日続いていました。
そんな中、Youtubeで無料講義を上げている先生がいることに気づきました。
もちろん先生も商売ですので、無料で全部教えてくれるわけではないのですが、色んな先生の無料部分をツギハギして知識を完成に近づけていきました。セコいですね。
法律に限らず、知識の定着は問題を解いてアウトプットすることだと思っています
なので予備校がやっている模試を申し込んで、知識の定着と現在の立ち位置、得意分野・苦手分野の把握に努めました。
1回目の模試では偏差値35だったのに、最後の模試では45まで上がったので成長できたと思っています。平均の偏差値50には及びませんでしたが、模試を受けている人がアッパー層なので全体としては悪くないと思いたい。
民法や行政法は生活にも根ざしているので、次第に生活の中で「これ行政書士でやったやつだ!」ってなることも増えていきました。
↑こちらは道端に民法が落ちていた時の写真です。行政書士の勉強しなかったら何とも思わなかっただろうなあ。
決して余裕はない中で、でもできることはやったつもりで当日の試験を迎えました。
試験当日
試験は福岡県内の某大学で行われました。
広大なキャンパスを散歩しながら、知識の最終確認をしていました。
けど途中から緊張をほぐすために、キャンパス内をうろついていた野良猫のあとに ついて行って遊んでいました。癒されました。
会場を見渡すと教室が6部屋くらい埋まるくらいの人、人、人でした。平均年齢は思ったより高かったですが、法学部の大学生っぽい人も散見されました。学生のうちからこういう資格を取るのは偉いなあ。
試験を終えて
……意外と行けたかも。
記述式の問題が思ったより簡単で、そこでアドを取れたから行けるかも……と思っていました。
しかし、資格予備校が出している解答速報を見ると、択一で結構ミスしてた気もします……
結果はどうであれ、受かってたら嬉しいし、残念だったらまた来年、ちょこっとおさらいしてもう一回受けようと思います。
落ちていても惜しい感じの落ち方だと思いますしね。
ただ一つ確実なのは、法律の勉強もなかなか楽しいということです。
まとめ
竹下りや的、2024年・今年の漢字は、「士」です。
行政書士の勉強を通して、法律や会計に携わる士業のお仕事をされている方ってすごいなと思いました。
私が勉強を始めたのが今年の3月で、3月〜11月の間の半年くらい(途中、2ヶ月くらい数学検定の勉強をしていたのでそこは抜かして)勉強していたことになります。
思えば行政書士に向かい合い続けた一年でした。
資格大好きライターとして、これから別の「士」に挑戦するかもしれませんが、そのときはまた別の記事でお目にかかります。