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周りの小学生よりはるかに怖がりだった幼い僕の「体操競技でバク転」ができるまで
2020.07.22
初めましてこんにちはこんばんは。三和田といいます。この度ロクヨリにてライターをすることになりました。
僕は幼稚園から中学までの間に器械体操をしていました。もちろん皆さん器械体操知っていますよね? オリンピックで超盛り上がるアレです。
始めたきっかけは、両親がもともと病弱だった僕の体を心配してすすめてくれたことでした。
健康な体を作ることが目的だったわけですが、気がつけばのめり込み10年間。
高校に進学するタイミングでやめてしまいましたが、体操の試合は必ずテレビや新聞でチェックし、大学で始めたクイズでは体操に関連する問題が出るたびに絶叫解答をしてしまうほどの、体操ヲタクになっています。
そんな体操経験者のあるあるネタだと思うのですが、自己紹介などで体操をしていた経験を話すとよく「バク転やってみてよ」と言われます。
やはりバク転は、体操競技の代名詞とも言えるインパクトのある技で、憧れる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、僕がバク転を習得した小学生の時の話をしたいと思います。
バク転が怖かった
文字通りで、体操を始めた当初はバク転の練習がめちゃくちゃ怖かったです。
そもそも器械体操とは、男子はゆか・鉄棒・跳馬・あん馬・平行棒・つり輪の6種目、女子はゆか・跳馬・段違い平行棒・平均台の4種目を全て行う競技です。
ゆか競技で実施する技の練習としてマット運動があるのですが、僕はこのマット運動が大の苦手だったのです。
ただでさえマット運動が苦手な上にバク転ともなると恐怖心は倍増です。
バク転は正式名称を「後方倒立回転跳び」といいます。
名前の通り後方に勢いよく跳び、手をついて地面を突き放して回転する技です。
体操をある程度やっていて、倒立やブリッジの姿勢がしっかりできれば難易度はそう高くはない技なのですが、一番の壁がいかに恐怖心に打ち勝ち勢いよく後ろに跳ぶことができるかというところなのです。
人一倍恐怖心の強かった小学生時代の僕には、この壁がとてつもなく高いものでした。
バク転は自転車と同じ?
そんなビビりの僕がどうやって恐怖心に打ち勝ってバク転を習得したか。
それはバク転の練習方法にあります。
おそらく多くの体操教室でもそうだと思うのですが、僕の通っていた体操教室ではバク転の練習を、先生が生徒の横に立ち、腰付近の服を握った状態から始めていました。。
練習の初期段階では服をガッツリ握ってもらった状態からずっと支えてもらいながらやり、だんだんとその補助の力が弱くなっていく感じです。
体操をしたことがない人に説明する時に、僕はよく自転車の練習法に似た感じ、と言っています。
自転車を初めて乗るときには、補助輪を使いますよね。
それが前述した服をガッツリ掴まれた状態でするバク転の練習です。
そして、補助輪付きの自転車で乗れるようになると補助輪を外しますよね。
しかし補助輪を外してすぐに1人で乗ることができるようになるとは限りません。
多くの人は親に後ろで支えてもらいながら慣れていったはずです。
それもまた、軽い補助付きでバク転の練習をしているところと似ています。
そして最後は、実際には補助されていないのに「後ろで持っているから安心して」と騙されて(言われて)独り立ちしましたよね。
僕の場合、バク転でも「後ろ支えているから安心してやって」と騙されて数回練習し、1人でできるようになりました。
一度自分一人でできるということがわかると今までの恐怖心もなくなり、できなかったことが嘘だったかのようにできるようになったのです。
恐怖心を克服して
一人でバク転ができるようになって以来、何に対しても躊躇せずに挑戦することができるようになったと思います。
普通に生きていて後ろに跳ぶような経験は当然ありませんし、そのような経験があると並大抵のことではビビらないようになるのです。
もちろん、だからと言って恐怖心が強くて思ったように行動できない方にバク転を習得したら人生変わるよ! などという無責任なことは言っていません。
自転車の練習と似ていると言いましたが、あくまでわかりやすいように比喩表現を使っただけであって、訓練を受けた指導者の元で練習しなければ危険です。
バク転に限らず、ふとしたきっかけで自分を変えることができる、という点は万人に共通しているはずです。
皆さんもぜひ一歩踏み込んで何かしらに挑戦してみては?