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アラサー大学生が語る就活はしておけという話

2021.09.24

著者情報

フクチ

フクチ

就活が嫌すぎて起業して失敗して精神をアレして大学やめて入り直した人。 編集長の先輩だったはずが気付いたら後輩だよ。

皆さんはじめまして。フクチだよ。
経歴は著者情報を読んで察してね。元クヌウリ編集長の先輩にして現後輩だよ。
今回は挨拶代わりに
「就活しよう……しようよ……」
という話をするよ。
フクチみたいになりたくなかったら就活してね。

就活イヤだよね

フクチは知ってるよ。
全人類就活なんて実はしたくないってこと。
フクチも嫌だったよ。
皆でスーツ着て同じようなこと言って頭下げるのは寒気がしたよ。

だから起業したよ

フクチの周りには編集長をはじめとする妙なキャリアや才能を持った人が沢山いたよ。
イケるかイケないかでいったら『イケる』ビジネスプランと資金を多大な犠牲(ぶどうを作る時間とか)のもとに調達し、素敵な会社を作ったよ。

フクチはスティーブ・ジョブズじゃなかったよ

当たり前だね。
起業には『イケる』ビジネスプランと資金の他に「運」か「すげえ才能」のどっちかが必要なんだよね。
『イケる』ビジネスプランと資金を調達できることが「すげえ才能」だとフクチは勘違いしていたんだけど、それはスタートラインに立つ準備に過ぎなくて、才能が必要になるのはその後だったんだよね。

ついでに言うと、もしフクチに運があったなら週3でぶどう作ってるだけで大金持ちになっていたはずなんだよね。
失敗だったよ。がはは。

※編集長から「ぶどう」って伝わらないから遠回しに伝わる画像を貼っておけって言われたよ。集合体恐怖症の人はごめんね。

理不尽で殴られる

起業して一番大きな失敗は
「理不尽で殴られる」
ことが分からなかったことだよ。

当時のフクチは「70億の絶唱」を外す以上の不運と理不尽はないと信じていたよ。
ビジネスは結局のところ「利益と社会貢献」が目的なのだから、自分より社会経験が圧倒的に長くて良いスーツ着てそうなおじさんが
「現在利用中のサービスの上位互換」
を提案されて断る訳がないと信じていたよ。

しかし残念ながら現実は
「モニョモニョっとしたよく分からない理由」
で断られたり
「騙されている気がする」
という大変素敵なお言葉を頂いたり、
「お前が若くて気に入らん」
というこれまた素敵な理由で断られたりしたよ。
流石社会経験の長い素敵なビジネスマン様だね。

頭が真っ白になったよ。
理由が分かれば改善や再挑戦もできるけれど、理由なき拒否を「いい大人」がするなんて信じられなかったよ。

ただ悲しいことに、どんなに「ビジネス上の関係」で、「私情を挟まないプロフェッショナルな状況」であっても、人間は
「なんとなく嫌な感じがする」
とか、
「言い方が気に食わない」
とかで明らかな利益を拒否してしまうことがあるんだよね。

似た状況、人として、
「スプレッドシートの計算式が信用できず電卓で計算する素敵な部長」
とか
「手書きじゃないと書類を受理しない課長」
とかがいるね。いるよね? SNSでよくネタになるもんね。

気付いたよ

必死に仲間とコネとお金を集め、銀行やら営業先に頭を下げていたある時気付いたよ。

やることが、やることが多い……

そう。こんなにリソースを割いて理不尽に晒されるくらいなら、きっと素直に卒論と就活頑張ったほうが素敵な人生があったはずだよ。
気付くのに5年くらいかかったよ。
その間月8000円で暮らしたりしていたからね。
就活浪人でバイトしてた方がよっぽどお金があったしぶどうも作れたと思うよ。
それに気付いた瞬間何もかもが馬鹿らしくなってぶどうを作りに行ったよ。
この時ごっそり借金作って精神もアレしたよ。
人生のどん底ってやつだね。

就活の方が絶対楽

断言するよ。
少なくとも
「面倒くさくて就活が嫌」
なだけだったら、起業とか別ルート探すより就活した方が絶対に面倒くさくないよ。
理由は単純で

就活の方が理不尽ハードルが低い

からだよ。

どうせ社会に出てお金を稼ごうとするのであれば、よく分からない理不尽なアレコレには必ず遭遇するよ。
でも、皆が学生だったなら、そのうちの多くは
「まぁ学生だししゃーないか」
で見逃されることがあるよ。

その「しゃーないか」を死ぬほど擦り切って味がしなくなるまで活用できる就活の方が、他の道より絶対に楽だよ。

あとぶどう作りはやめたほうがいいよ。フクチは起業するときに準備したお金よりぶどうでなくしたお金の方が多いよ。

日本は本当にすごい

そんなことに気付けず人生の多くを無駄にしたフクチだけど、今は大学に再入学してワクワクブギウギライフを送っているよ。

日本にはセーフティネットが本当に多くあり、死ぬほどしくじって借金漬けになったり時間を無為に過ごしてしまっても、いくらでもリスタートができるよ。

今しくじったなぁ……と思ってる学生の皆が、フクチの姿を見て安心したり、少し頑張ろうと思ってくれたら嬉しいよ。

今後フクチはこんなふうに「皆の反面教師」になりそうな記事をつれづれと書いていくよ。

ロクヨリ編集部で起業エピソードが話せるのもフクチだけだと思うから、もしきいてみたいことがあったら編集長のTwitterとかに連絡してね。
フクチのTwitterは社会的に大きな問題があるから駄目って言われたよ。

次回もお楽しみに。

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