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クイズ強いヤツが生き残る!「早押しクイズ人狼」で遊んでみた!

2020.02.12

著者情報

阿部太一(ちいたべあ)

阿部太一(ちいたべあ)

福岡大学商学部第二部4年生。しょぼい研究者。愛媛県出身。大学生活を人狼・謎解き・早押しクイズに捧げてきました。

こんにちは。

ちいたべあです。

皆さんは人狼ゲームをご存知でしょうか。

「静かな村に人狼が紛れ込んだ。人狼は昼の間は村人に化けて生活しており、夜になると正体を表わして毎晩人間を1人食い殺す。村人たちは人狼と思わしき者を毎日村から追放していく」
という設定のもと、プレイヤーが「人間サイド」と「人狼サイド」に分かれておこなう「正体隠匿系ゲーム」の一種です。

僕は大学で人狼サークルを作ってしまうほどの人狼ゲーム好きなのですが、最近ふと思うことが。

「いや、議論で追放される人、さらっと追い出されてないでちょっとは抵抗しろよ! 村の存亡がかかってるんだぞ!!」

ということで、今回は人狼で追放される人ががんばれば村に居座れるシステムとして、僕のもう一つの趣味である早押しクイズを人狼ゲームとコラボさせた「早押しクイズ人狼」という新しい遊び方を考えて、実際に遊んでみました!

「早押しクイズ人狼」ルール

  • 基本的なルールと役職は通常の人狼ゲームと同じ。議論と投票をおこなう「昼のターン」と、役職行動がおこなわれる「夜のターン」を繰り返し、人狼が全員村から追放されれば「人間サイド」の勝ち、人狼と人間の数が同じになれば「人狼サイド」の勝ちとなる。
  • 投票によってその昼のターンの「追放者」となるプレイヤーが決定した後、追放者とそのプレイヤーに投票した他のプレイヤーたち(投票者チーム)による一対多の「追放早押しクイズフェーズ」に入る。追放者がこのクイズフェーズで勝利した場合、追放は行われずそのまま夜のターンに入る。投票者チームが勝利した場合、通常の人狼ゲームと同じ要領で追放がおこなわれる。
  • クイズフェーズのルールは「変則n◯1×」。n回の正解で勝ち、1回の誤答で失格となる。nの数は投票者チームの人数。

投票者チームは◯の数をチーム全員で共有する。誤答時は誤答したプレイヤーのみ、そのフェーズの回答権がなくなる。

追放者は一度の誤答で失格。追放が確定する。また投票者チーム全員の回答権がなくなった場合は、追放者の勝利となる。

みんなから「怪しい!」と投票されてゲームから追放されそうになっても、投票してきた人たち全員をクイズでブッ飛ばせば生き残れる。そんなゲームです。

ただし、追放者が生き残る条件は、一度もクイズを間違えることなく、一人で投票者チームより早く正解を積み上げていかなければならないという、か・な・り厳しいもの。

これ、実質は普通の人狼と同じなんじゃないの? と思いつつ……。

クイズガチ勢にテストプレイしてもらった

福岡大学アナログゲーム研究会クイズ部門の皆さんにご協力いただき、この「早押しクイズ人狼」のテストプレイをやってみました。

この日集まってもらったのは8人のサークルメンバー。

使用する役職は、

<人狼サイド>

人狼×2

<人間サイド>

占い師、騎士、村人×4

シンプルな”8人村”と呼ばれるレギュレーションです。

役職確認と最初の夜ターンを経て、ゲーム開始!!

初日、2日目とも、議論で投票を集めたプレイヤーがクイズフェーズでも生き残れず、順調に最終日・3日目へ。

初日の追放クイズフェーズで勝利した投票者チームのハイタッチが印象的でした。

最終日は、村人2人・騎士・人狼が残るアツい展開に。

人狼と騎士の、信用勝負となりました。

残された村人の一人は初日に人狼のプレイヤーと一緒に投票者チームとしてハイタッチをした仲ということもあり、大変迷っていましたが……。

結果としては、騎士のプレイヤーが投票でもクイズでも人狼プレイヤーに勝利!

人狼が追放され、人間チームの勝利となりました!

参加者のみんなの感想

「人狼の噛み候補に、クイズが強くて投票じゃ追放できないからって理由が入るの面白い! 専用の役職を作れば、もっとトガッた遊びになりそう!」

「人狼チームを引いたはいいけど立ち回りが分からないので、クイズ狂人を演じていました」

「追放クイズで同じチームになったから仲間意識があったのに、人狼だったなんてびっくり!」

「クイズしたかったので、みんなから怪しまれてそうな人に投票し続けてたけど、そのせいで生存意欲のある人狼か、やる気に満ち溢れた村人扱いされたの面白い」

ゲームマスター目線で思ってたこと

ゲームマスターをしていて感じた、この「早押しクイズ人狼」のポイントを整理してみます。

投票行為に重みが出る

まず通常の人狼ゲームよりも、プレイヤーが投票という行為を重要視するようになっていた気がします。

今回テストプレイに協力してくれたクイズ研究会の皆さんの多くは、人狼ゲームの経験があまり、またはほとんどない人でした。

これはあくまで僕の経験上ですが、人狼ゲームにあまり慣れていない人は、投票をけっこうテキトーにやっちゃう傾向があります。

「分かんないから」みんなから投票されてるこの人にしておこう、って感覚ですね。

一方、早押しクイズ人狼では、自分が投票した相手が追放者になると、追放クイズに加わることになります。

「追放したい人に直接手を下す!」って感覚でしょうか?

クイズに参加するかどうかが決まるので、クイズ勢は自分が持つ一票を大切にして、純粋に人狼だと思う相手に投票する場面が多く見られました!

やっぱり追放回避は難しい!

テストプレイでは、追放者が投票者たちにクイズで勝利して追放を回避する場面が一度も見られませんでした…。

やはり一対多、しかも勝利に必要な得点が同じで、誤答は即失格というルールは、追放者にあまりに厳しかったようですね…。

とはいえ簡単に吊り回避されたら人狼ゲームの意味がないわけで。

ルールとしてn◯n×、n◯1休なども試してみて、ちょうどいいルールを探っていきます。

おわりに

今回は「早押しクイズ人狼」のルールを考えて、テストプレイをしてみました!

細かいルールは検討が必要ですが、高校や大学のクイズ研究会でレクリエーションとして遊べるゲームだと思います!

ぜひ、いろんなクイズのコミュニティで遊んでみて欲しいです!

クイズガチ勢と、人狼ガチ勢に本気で遊んでもらう企画もやりたいですね……。

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