学生応援メディア
自己PRは実績自慢大会ではない
2020.02.13
はい。タイトルの通りの話をします。
最近就活を始めた皆さん、ようこそ。
自己分析の仕方が分からない。自己PRの書き方が分からないというお問い合わせを沢山頂いておりますので根本的な話をしようと思い至った次第です。
長すぎる! という方がいたら記事末に要旨をまとめているのでバーッとスクロールしてくださいまし。
バイトリーダーしましたサークルの幹事しました地球一周しました留学しました大会で優勝しました――等々。
今記事を読んでいる皆様にも、何かしら自己PRで書けそうな話題があるはずです。
まず1個目の誤解を粉砕しておきます。
採用、面接担当は具体的な内容を見ていない
「AさんはバイトリーダーだったけどBさんは留学してたのかぁ! よおし! Bさん採用!」
なんてことには絶対になりません。
ここまで極端ではないにせよ、自分には学生時代頑張ったこともないし得意なこともないよ~と尻込みしてしまっていた人は多いのではないでしょうか。
大丈夫です。1ヵ月に1回自炊してました、とか、週2回自転車通学してました、といったレベルのことですら立派な自己PRに昇華させることができます。
何故か。理由は簡単です。
就活の質問は全部「ウチでちゃんと働ける?」というものだから
です。
面接で聞かれる質問は全て上記の変化球でしかないです。
自己PRは「ウチでちゃんと働けることを自分の頑張った話交えて証明して」という質問に他なりませんし、過去と未来どちらかに行けるとしたらどっちが良い? というのは「ウチではこういう荒唐無稽なアイディアをぶつけ合うような仕事も多いけど、ちゃんと論理的に対応して働けることを証明して」ということです。
これ過去って答えたらうじうじした奴だと思われて落とされますか……? というような質問を頂くこともありますが、上記の通りそんなことはないです。
もし落とされたとしたらパニックになって論理的じゃない答えをしてしまったということです。
面接は短い時間で「会社にフィットするかしないか」を判断する場ですから、余計な質問をする/される時間はないんです。
それを踏まえて
前述した「バイトリーダーした学生よりも留学した学生の方が凄いから採用!」というのがとんでもない誤解であること、「1ヵ月に1回自炊してました」でもしっかりした自己PRになるということが少し分かり始めたのではないでしょうか。
「Aさん、ウチでちゃんと働けることを自分の頑張った話交えて証明して」
「私は留学していたのでOO語がネイティブレベルで話せます!」
「……うん。質問に答えてくれるかな? じゃあBさん、同じ質問をします」
「私は学生時代、自炊をしておりました。かつては食生活の乱れから体調を崩しがちでした。その反省から、栄養バランスを考えて自炊をするようになりました。その結果、体調を崩すこともほとんどなくなりました。仕事においてもし失敗してしまうようなことがあっても改善策を考え、実践していくことができます」
「なるほどね」
即席の例ですが大体そんなイメージです。
どんなに凄いことをしていようが、それが仕事、もとい選考を受けている会社でどのように役立つかという一般化ができていなければ破滅しますし、逆に大したことないような話であってもその点がバッチリできていれば採用担当の心を撃ち抜くことができます。2個目の誤解いきましょう。
選考は入学試験ではない
多くの皆様が乗り越えてきた入学試験。
目標/希望する機関、組織に入るためのハードル、という見方をすると確かに入学試験というのは似ているかもしれません。
しかし、根本的に異なるのが
優秀な奴から順に採用されていく訳ではない
のです。
入学試験ではテストの点数が高い順にバシバシッと合格になりますが、採用/選考というのは何度も言っている通り「ちゃんと働けるか?」ということをジャッジする場です。
その為、仮に文武両道頭脳明晰プレゼン大得意お喋りスーパーマンが選考を受けに来たとしても、
「ウチの会社は無口な職人タイプが多いしノリが合わないと思うんだよなぁ……優秀なのは間違いないけど……」
ということで不採用になることが往々にしてあります。
ちゃんと働けるか? というのは何もスキルが素晴らしい、即戦力級の資格を持っているという意味ではなく、社風、カラーに合うかも見られているということですね。
だからこそ逆に、
「この学生スキルは足りてないかもしれないけど、ノリはウチの会社にぴったりだし可愛がってやるか!」
ということも良くあるということです。
不採用=無能の烙印ではない
この記事を読んでくださっている皆様の多くは、まだ企業に入社したことがない学生だと思います。
そういう方々を採用しようとする企業は、即戦力を求めているわけではないです。
留学してOO語がネイティブレベル? 本当にOO語が喋れるというポイントを重視して採用したいなら、通訳の経験がある人を中途で採用します。
XXでプログラミングができる? XXを使った開発で有名なフリーランスのあの人にお仕事をお願いすれば良いじゃないですか。
マイナスな方向からいってしまいましたが、もうお分かりですね。
学生さんを採用する=スキルではない部分を重視して人を採用したい(性格と社風のマッチング度合い等)
ということです。
なので、仮にあなたが不採用になってしまったとしても、それはほとんどのケースで
ウチの会社とキャラが合わないな
と判断されたのです。
そして、ノリの合う会社を見つけるには残念ながら試行回数を重ねるしかないです。ガチャです。運ゲーです。
ヘコむのではなく、ノリが合わない会社だったんだな。むしろラッキー! くらいの思考回路でいきましょう。
そして次なる選考に旅立つのです。
もしなるべく試行回数を減らしたいということであれば、弊社のような就職支援サービスをゴリゴリ使っていきましょう。関連記事からどうぞ。(宣伝)
あなたとノリが合いそうな求人をピックアップしてご紹介します。ピックアップガチャですね。SSR(天職)狙っていきましょう。
まとめ
・選考の質問は全て「ウチの会社でちゃんと働けることを証明して?」に読みかえる
・自己PRの具体的な派手さ、凄さは全く関係ない
・学生を採用する時は社風とマッチするかが最重要だから落ちてもヘコむでない
です。ゴリゴリっとやっていきましょう。困ったら関連記事のJOBマッチサービス申し込みをしてくれれば専任者がガッツリお手伝いします。どすこい。