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自己PRが書けない! インターン生が就活カウンセラーに相談してみた

2019.10.01

著者情報

久留米大学 坂田

久留米大学 坂田

2019年インターン生。

大学生なら誰もが経験するであろう就活……。
エントリーシートや履歴書などで、自己PRを書く場面に誰しも遭遇するだろう。

友人はサークルの部長だし、ゼミが一緒のあの子はバイトリーダーをしているらしい。先輩は10社も15社もインターンに行って就活ガチ勢だった。みんなに比べて私は飛びぬけた才能もなければ成績もいいわけじゃない。
みんなをまとめる経験だってないし、特別な趣味もない、なにかに熱中してるわけでもない。もう3年生なのに就活を始めてすらいない。一応サークルには入っているけれど、同じようなことをしている学生なんて山ほどいる。
こんな平凡な大学生活を送っているのに自己PRなんて書けるわけがない!

そう考えていた時期が私にもあった。
私も自己PRを書くのは苦手だ。本当に書くことがない。華々しい功績もなければ、資格なんて一つも持ってない。残り少ない大学生活の中で、なんとか意識高そうなことをやらなければ。
とりあえず、インターンに行こう。
そう考え、大学が紹介してくれるインターンに参加することになった。
今回のインターンでは就活カウンセラーの野原さんに取材をさせて頂いた。
その中で、今まで私が考えていた自己PRの書き方が180度変わったので紹介しようと思う。

Q.自己PRで書くことがない人はどうすればいいの?

野原さん:企業側は「バイトリーダーをした」「サークルの部長をしていて、みんなをまとめていた」という経験談を求めているのではなく、その経験を通して何を学んだか、という観点でみています。
どんな人にもいいところ、話すところはあります。
つまり、自己PRが書けない人はいないんです!

自己PRが書けない理由は、自己分析ができていない、過去を振り返られていない、自分がやり遂げてきたことに対してネガティブ、という要因が挙げられます。
自己分析をして、自分の特性、性格をもう一度見直してみましょう。

Q.じゃあ、自己分析はどうやればいいの?

野原さん:自分の特性や性格を1人で考えるには限界があります。
友達、家族、ゼミの先生や先輩後輩など、親しい人に話をきいてもらいましょう。
そうすることで、自分では気づかなかった特性や、自分で考えていた性格が、周りからみると違う風にみえていたりして、新たな発見になります。
また、今自分が取り組んでいること(バイト、サークル、授業、友人関係など)を話すことで、その話の疑問点が生まれ、深堀りすることになります。
そこから、自己PRに繋がる話が持ち上がるかもしれません。
また、人に話すことで、伝えようとする姿勢が育ちます。
面接では、面接官に伝わるよう話す必要があるので、人に話を分かりやすく伝える能力が大切です。
ところで、坂田さんは今何か頑張っていることはありますか?

逆質問された。

 

ぱっと思いついたのはサークルとバイトだった。
少し迷って、1年生から続けているサークルの話題を出すことにした。

坂田:私は今、軽音楽のサークルに入っています。
2か月に1回ほどライブが開催されるんですが、それに出るにはオーディションに合格しなければいけなくて
今はそのオーディションにむけてベースの練習を頑張っています。

野原さん:そのサークルは全部で何人くらいいるんですか?

坂田:70人ほどです。

野原さん:多いですね。では、ライブには何人くらいの部員が出られるのですか?

坂田:ライブに出れるのは20人ほどだと思います。

野原さん:坂田さんはいつからライブに出られるようになったのですか?

坂田:1年生の頃はやっぱり技術面もあってなかなか出れなかったです。
2年生の10月ライブくらいからちょこちょこ出られるようになった感じですね。
技術面での成長もありますが、やっぱり先輩と仲良くなれて、一緒のバンドを組めた、というのが大きいですかね。
先輩のほうがうまかったりするので。

野原さん:ライバル70人の中で20人しか出れないライブに出るようになったのはすごいですね。
また先輩と仲良くなり、その技術を盗むことで、自分自身も上達した、ということですね。
ところで、オーデイションに受かるために取り組んだことはありますか?

坂田:自分で積極的にスタジオをとって自主練したり、オーディション前には普段よりたくさんサークルへ練習しに行きました。

野原さん:分かりました、ありがとうございます。
この話を聞かせてもらっただけで自己PRできる方法をたくさんみつけることができました。
坂田さんがどれくらい頑張っていたかは数字(部員の人数など)を用いることで具体性が増しますし、目標にむかって行動する姿勢が窺えます。

誰かに話す、ということ

なるほど、誰かに話すだけでも自分が今までどんな行動をやってきたか整理できるし、誰もが所属しているサークルでも、自分が頑張ってきた、ということは私だけの事実だ。
真剣にバンドに取り組んだ姿勢は胸を張っていいのではないか。
そのことから、自分が何を学んだか、それが大切なのだと気づいた。

誰かに話すことで、まだ知らなかった「自分の良さ」に気付くし、もしかしたら、自分の考える「自分の良さ」は他の人の考える「あなたの良さ」とは違うかもしれない。
自分を客観的に見ることで自分の理解が深まる。
そして、もちろんインターンや業界研究も大切だけど、今私がやっていること、何でもいいから胸を張って頑張ったといえることをやろう、続けよう。そう思った。

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