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就活とビジネスマナー。これだけはやっちゃいけないことって?
2019.10.09
皆さんは就活をする際、ビジネスマナーをどのくらい意識していますか?
「就活生は靴をよく見られている」
「部屋に入る際ノックを3回して、失礼します。と言ってから入る」
など、ビジネスマナーに関することをよく聞きませんか?
私は社会人になってまで恥をかきたくないという気持ちを強く抱いていたので、ビジネスマナーに対してとても興味を持っていました。
そこで今回は就活カウンセラーの坂本さんに、ビジネスマナーについてお伺いすることにしました!
採用担当は何を見ているのか、どこを気にしているのか、就活生の目線では分からないポイントについて質問していきます!
就活生がやりがちなマナー違反!!
皆さん、絶対に自分が入りたいな! って思っている会社の選考って普段よりも気合が入って、めっちゃ緊張しますよね!
そこでつい、
「遅刻するよりは、早めに面接会場に行った方が安心するし、やる気を見せられるんじゃないの?」
って考えたりしていませんか?
実はそれ、迷惑になってるかもしれないんです! 採用担当の方々も自分の仕事があり忙しい中選考を行っています。そんな中でも、来客があったとなれば必ず対応しなければなりません。つまり、
「あと15分自分の仕事ができたのに、就活生が来たから対応しないといけないじゃん」
と企業側に気を使わせてしまい、別の仕事の時間をあなたが奪ってしまう可能性があるんです。私は早めに行ったほうが感心されるものだと思っていたのでとても驚きました。
じゃあ何分前に到着するのがベストなの? って気になりますよね。
坂本さん曰く、5~10分前に待機するのがベストだそうです。
とはいえ、1番やってはいけないマナー違反は遅刻です!
5分前ぴったりに到着しようとして遅刻することのないようにしましょう!
ビジネスマナーそのものよりも大事なことが!?
坂本さんに他にもビジネスマナーでやりがちなミスについてお聞きしようとしたところ、衝撃の一言が発せられました。
なんと、
「ビジネスマナーは気にしなくていい」
とのことです。
私はまさかそう返されるとは思ってもいなかったので、驚きを隠せませんでした。
なぜそう思うのかを改めて尋ねてみると、
「マナーを気にしすぎると、そのことだけを意識してしまっていつもの自分が出せなくなっちゃう事がよくあるんだよね。面接官はあなたがどういう人間なのかを知りたいんだからそんなにマナーばっかり気にしないでも大丈夫だよ。面接官の中にマナーのスペシャリストがいるわけでもないしね」
とおっしゃってました。私も大学生活を送っていく中で似たような経験があったので、とても納得しました。
大学1年の頃、サークルのイベントで先輩に初めて声をかけられたとき、マナーや言葉遣いを気にしすぎて上手く喋れませんでした。そのせいで他の人よりも先輩との距離を縮めるのに時間がかかり、出遅れてしまいました。
言葉遣いやマナーを意識するのはもちろん大切なことですが、そもそもマナーや言葉遣いを意識して話すのはその人に自分をよく思ってほしいから意識しているのであって、言葉遣いやマナーを意識しすぎて相手と距離をつくってしまうのは本末転倒ですよね。
また坂本さんは身だしなみについても似たようなことをおっしゃっていました。
私は身だしなみやマナーといったところで自分の印象を下げたくなかったので、他の人よりも過剰に意識してしまうことがよくあったんです。
そんな中坂本さんは、
「身だしなみもそんなに気にしなくて大丈夫だよ。正直自分が面接官だったとして、どんなスーツ着てるかなぁとか、どんな革靴はいてるのかなぁって気にしないでしょ? 身だしなみを整えるのはそもそも当たり前のことだから、特別悪い身だしなみじゃない限りそこで印象が下がったりすることはないよ」
とおっしゃってくださいました。
確かに自分も人の身だしなみを上から下まで確認することはなかなかないですね。
じゃあいい第一印象って?
坂本さんは、第一印象をよくするために一番大事なのは「熱意」だとおっしゃっていました。
「大したことではなくても、OOをしてる時にXXがありました。しかし、このような手段により解決できました! と熱く語れば相手にも自分がどれだけ頑張ってきたのか伝わるし、いい印象を与えることもできる」
というのが坂本さんの1番のアドバイスでした。
「体育会系の人って就活で強いよね」
ってよく聞きませんか?
それは体育会系の人は今までやってきた実績が明確にあるので、なにも部活をやっていなかった人よりも、熱意を持って堂々と自分のことを話せる人が多いからなんです!
でも、だからといって
「俺、学生時代何もやっていなかったから何も話せなくても仕方ないよね」
なんて言わないでくださいね。
自分が気付いていないだけで何かしら自分をアピールできるものを必ず持っていますから。
「3年間居酒屋でバイトしてきて、バイトリーダーにもなれました。だから責任感を持って行動する事ができると思います」
と言うよりは、
「バイト先で〇〇があった時にこういう対処をしたので、それを評価されてバイトリーダーになれました。なので柔軟に物事を対処していく事には自信があります」
など過程を熱く語ったほうが聞こえもいいし、先程とは印象も変わってきます。
内容ももちろん大切ですが、より大切なのは言い方です!
言い方で印象が全然違うので、熱意を持って発言する習慣をつけると就活だけでなく、これからの人生で役に立つ場面も出てくるでしょう。
最後に
「就活の際どうすれば自分の印象を良くすることができるのか」
「ビジネスマナーを守れてないと面接で落とされるんじゃないか」
などと、就活をその時だけのモノというような認識でいろんなことを心配してしまっている人はたくさんいると思います。
就活はあなたのこれからの人間関係を作る職場を選び、自分に合った場所を探すものです。なので就活では自分をよく見せることより、自分と働きたいと思わせることの方が重要です。
自分という人間を30分ほどの短い時間で見てもらわなくてはならないので、「熱意」を込めて相手に自分の思いを伝える必要があります。
自信を持って言えるモノがないという人は少し考え方を変えて、何でもいいから自分が熱く語れるものを考えてみましょう。
その話題を通して自分がどういう行動をとり、どんな結果を残したのかを相手に分かりやすく説明できるようになると、あなたのことを分かってもらえるようになり就活もうまくいくはずです。