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手に職をつけたい! ……手に職ってそもそも何?

2019.10.04

著者情報

大前 翔一(おーまえ)

大前 翔一(おーまえ)

就活に納得感と楽しさを提供したい。 大阪出身、福岡在住の就活コンサルタント。 過去はIT企業、コンサル企業で働いていました。 質問、お問い合わせなどお気軽に!

まいど。就職コンサルタントおーまえです。
普段、学生さんから就活相談を受けていてこの言葉をよく聞きます。
「ボク(わたし)手に職をつけたいんです」
そんな質問に対して手に職な職業の代表、SE(システムエンジニア)をファーストキャリアに、セカンドキャリアに専門性が非常に強い世界の監査法人を選んだ私が、「手に職」の仕事について考えていきます。

手に職とは?

人生設計、キャリアプランをしっかり考えている人がよく言うのは
「今の時代、いつでも転職できるように市場価値を上げておきたいんです」
が共通の理由としてよく耳にする話ですね。まだまだキャリアプランを考えられていない人でも
「モノづくりが好きなんです」

「なんとなくゴハン食べて行くのに困らなさそう」
と言ったこともよく聞きます。
「人と話すのが苦手だから自分の世界に没頭できる仕事に携わりたい」
も割と就活相談でよく聞く話です。自分の特性を鑑みて将来の仕事を選ぼうとする、良い就活ですよね。
では「手に職」の仕事とは何があるのでしょうか?

具体的な「手に職」的職業

私の個人的な考えですが、「手に職」と呼ばれる職業には大きく分けて2種類あると考えています。

①士業(しぎょう)

医師や弁護士、建築士、公認会計士など「師/士」がつく職業ですね。
専門分野に特化して高度な知識やスキルを持つ国家資格が必要な職業です。
かなり高度でなおかつレベルの高い仕事が並びますね。

ちなみに余談ですが公認会計士が沢山働いている監査法人では入所時に公認会計士法を説かれます。
その公認会計士法の第一条の二に
「公認会計士は、常に品位を保持し、その知識及び技能の修得に努め、独立した立場において公正かつ誠実にその業務を行わなければならない。」
とあり、なんと日頃の日常生活から自身を律するよう定められてます。
品位って難しいですね……。ただしお給料は破格です。
厚生労働省が実施した「平成30年賃金構造基本統計調査」によれば、医師の年収は1000万円を遥かに超えています。

士業の世界は若手の間は一般企業よりも少し多めに貰えるくらいの年収であることが多いので(ちなみに私の過去の上司も余裕で年収1000万円を越えておりました)それを差し引くととんでもなく沢山お金を貰える人たちですね。高給で市場価値も高く安定感もある、まさに「手に職」です。ただし専門分野のプロフェッショナルであるため新卒で就職することは、資格ありきの話になるので困難を極めます。

②技術/エンジニア

上記で述べたように高給で安定感もある士業に就活スタート時からチャレンジするというのはあまり現実的でないかなと思います。
もちろん転職でのキャリアアップを見据え、働きながら資格取得を目指す方も多くいますし、実務経験が必要な資格であれば否が応でも仕事をすることは必要です。
ただし働きながらの資格取得(特に士業となると)はかなり大変です。

そこで就活スタート時に目指す「手に職」といえば、技術系やエンジニア職かなと個人的に思います。エンジニアの中でも、機械系エンジニアとソフト系エンジニアに大きく分かれます。

機械系エンジニアでは、機械設計や開発、設置、運用、管理など「目に見えている機械」の面倒を見ることが仕事です。キャリアプランとしては将来的に、とあるお客さん先の工場の機械を丸々入れ替えるプロジェクトに携わることもできるでしょうし、お客さん先の工場の機械をどのように変化させれば業務効率化や生産性工場に繋がるかをコンサルティングする仕事もあるでしょう。

日本はモノづくりの国と呼ばれるとおり、世界に誇る技術力を持つメーカーが数多くあります。
機械が無いとモノは作れません。AIが台頭して単純作業が機械に奪われる今だからこそ、機械を作る側になり今後のキャリアを築いていって欲しいです。

ソフト系エンジニアでは私の過去の職業であるシステムエンジニアやネットワークエンジニアが代表格かと思います。もう世の中はITの力無しでは成り立ちません。
様々なアプリがみなさんのスマホの中に存在し、他のスマホと繋がっていますよね。
例えば、電車に乗る時に改札機にかざすICカードの残高が使った分だけ減っていくのもITの力です。機械のように目には見えませんが、目に見えないものだからこそ多くの方に使って貰えるチャンスがあるわけです。
世の中の当たり前と言われる基準を引き上げる仕事がソフト系エンジニアです。
エンジニアとはお客さんの課題や悩みを、自分達の取り扱う機械やITシステムで解決に導く仕事です。ただ単にモノを作っているだけでなく「課題解決」や「業務改善」に携わることができます。

今後の企業の選び方

結論、就活時にオススメの「手に職」の仕事はエンジニアです。
10年前や20年前とは違い、安定感とは企業の規模やランクに依存するものではなくなり、過去に人気だった金融業界は凋落の一途を辿っています。
そんな世の中で安定感を作るのは何か? ずばり自身のスキルです。
手に職をつけることは簡単なことではないかもしれません。覚えることも多く、入社後に苦労することも多々あると思います。人が避ける道だからこそ、その道を経験すればオンリーワンの人材になることができます。

ナンバーワンよりオンリーワン。就活生の皆さんにはオンリーワンの人材になることのできる企業・職種を是非選んでほしいと思います。そうすればきっと多くの人から頼られ重宝される「自分で安定を作る」人材となることができるでしょう。

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