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後輩から先輩へ、学生企画のミニ卒業式 福岡大学

2020.03.26

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 阿部太一(ちいたべあ)

阿部太一(ちいたべあ)

福岡大学商学部第二部4年生。しょぼい研究者。愛媛県出身。大学生活を人狼・謎解き・早押しクイズに捧げてきました。

卒業する4年生たちの門出を祝いたいと、福岡大学商学部二部の在学生有志が18日、福岡市内でミニ卒業式を開催しました。

商学部二部では毎年、学内の公式行事として卒業式と同日に「卒業レセプション」が実施され、同学部の4年生たちに大学生活最後の思い出の場が提供されてきました。

しかし今年は感染症流行への対応策として多くの大学と同様、福岡大学も卒業式、卒業レセプションが中止となっています。

そんな中、身近な先輩たちには卒業式を開いてあげたいと、商学部二部では学友会のメンバーが中心となって自主的に非公式卒業式の実行委員会を組織。

サークル等のつながりを通して運営・参加者を募り、教職員の方々からも支援をいただいたとのことです。

会場には各所に消毒液が設置され、人と人との距離が接近する写真撮影は屋外で行なわれるなど、安全面を配慮しての実施となりました。

ミニ卒業式では、在学生と卒業生からの代表挨拶、卒業記念品の贈呈、卒業ムービー、福岡大学学長がこの日公開したメッセージ動画の上映などが行なわれました。

実行委員長の宮定和也さん(福岡大学商学部第二部3年)は集まった在学生を代表し

「多くのイベントが自粛している中でわがままなのではないかとの迷いはあったが、卒業生への感謝の気持ちを行動で示したいと思った」

と挨拶しました。

卒業生は

「入学式直後に熊本地震が発生し、卒業式直前に感染症の流行と、自分たちの学年は不運だと思っていましたが、こんなふうに祝ってくれる後輩がいることは本当に幸せなことです」「学生生活に節目をつけることができ、とても嬉しい」

といった喜びの声をあげていました。

感染症の影響を受け多くのイベントが中止や延期となっていますが、学生の主体的な行動からこのような企画が生まれていることは、とても素晴らしいことではないでしょうか。

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