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好きなこと(クリエイティブ)を仕事にしない方が良い! かも。
2021.06.18
はい。だいぶセンセーショナルなタイトルにしてみました編集長です。
普段学生さんとお話していて、
「ゲーム作りが大好きだからゲーム会社に行くんです! ウオーバリバリ」
「私は絵を描くしか能がないからあの会社でイラストレーターするんです! バキバキモリモリ」
という方によくお会いします。
夢を追いかけ、闘志を燃やせるのは大変素晴らしく、今後の人生でも重要なことです。
……でも、新卒一発目で夢の業界業種に行くことは本当に良いことなんでしょうか?
何様やねん
私の学生時代についてお話します。
私は典型的なゲーム作るぞウオオオオオオオタイプの少年で、初めてゲームを作ったのは小学5年生。
いざとなったら全部自前でやるぞ! というマインドセットのもと、絵も音楽もプログラミングもゲームデザインも(後にモデリングも)
「全く上手くはないが自主制作の同人ゲームだったらセウト」
くらいのレベルのオールラウンダーとして、色々な方とサークルを組んで電源非電源問わずゲームを制作していました。
当時毎年2本は絶対に作っていました。若いですね……。
インターン
そうして作り続け、某ゲーム会社に大学1年生の頃にインターンとして拾って頂きます。
相変わらず
「上手くないがどのジャンルのこともふわっと分かる」
状態だったので、ゲームプランナー見習いとしてジョインしました。
守秘義務があるので詳細は明かせませんが、ほんのりと絵が描けたのでひたすら武器の素材画像を締め切りまでに生み出し続ける部署にいたりしました。
私、プランナーじゃないの……? と思いながらも様々な部署を転々とし、色々なジャンルの修行をしました。
つ……つまらん……
恵まれた環境にいたことは自覚していましたし、実際得がたい経験をしましたが……
好きに作らせんかい!!!!!!!
という気持ちが爆発。
こんなんだったら一生自主制作してますわな……という気持ちがモリモリに。
仕事である以上、自分のクリエイティビティを発揮するのは非常に難しい……という現実に直面したわけです。
望むプロダクトアウトで作り続けるのは自主制作でないとダメでした。
結局大学卒業後、その会社への入社はお断りし、紆余曲折あり現職に至る……という経緯がありました。
ちなみに私は現職で働きながらモリモリゲームを作ったり漫画を描いています。
ボスや社長に「そっちが本業やな」とイジられるくらいには……。
(色んな意味で大々的に公開できない創作物ばかりで証拠をお見せできないのが心苦しいです)
総発信時代
結局何が言いたいかといえば、
「今の時代クリエイティブな活動は自力でいくらでもできる!」
「自主制作の方が圧倒的に自由!」
ということです。
大学卒業後すぐにゲーム会社に入れなかったからといってゲームが作れないと嘆く時代ではなくなりました。
無料のゲームエンジンは無限にあります。嘆く前に作りましょう。
というか既に作ってますよね? 続けましょう。
イラストが仕事にできなかったからもう無理だと絶望する必要はありません。
紙と鉛筆とSNSとコミッションサイトがあります。
それを起点にプロになった事例も今時無数に存在します。
めちゃくちゃキツい言い方をすれば、
「他の仕事をしているから創作ができない」
というのは甘えと呼べてしまう時代なわけです。
ちなみに
「ゲーム作りが好き」ではなく「ゲームをするのが好き」な方は根っこから見つめなおした方がいいです。
ゲーム作りとゲームプレイは野球と将棋くらい異なります。
あなたが憧れだけを持っていて、実際に創作物をまだ完成させたことがなければ絶対に後者です。
これまたキツい言い方ですが、好きならもうやってますよね? どうしてやってないんですか?
やれる手段は前述の通りいくらでもあるはずです。
就活目線から
自分が果たして、
自由に創作活動を続けていきたい
なのか、
自分の創作なんて究極できなくてもいいから憧れの業界に入りたい
なのか見定める必要があります。
前者であるならば探すべきは
「あなたが創作を続けるために一番重要な要件を満たしてくれる企業」
です。
余暇が多ければ多いほど創作に熱が入るならお休みの多い仕事。
資料があればあるほど捗るならお給料の良い仕事。
日中は脳みそが爆発しがちなら夜の時間帯中心の仕事。
ちなみに私は
「こういった事物に理解のあるボスがいる」
という基準で現職を選んでいます。
私は締め切りの11時間前くらいから一番ギアが入るタイプなので、
「即売会の締め切りがクソ近くてリソース爆発してるのでこの日有給頂きます。申し訳ございません」
という社会人とは思えないわがままにお許しを頂けるかどうか、ということです。
素敵な職場です。(前回こき下ろしたので上げておかないと……)
皆様も自分にとって最も大切な要件を選び抜いてみましょう。
これでもなお後者であると仰る方々。
私からはもう何もありません。
信じて掘り進んでください。
穴を掘るなら天を突く――突き抜けたなら俺の勝ち!
と某氏も応援しています。
まとめ
・創作活動は個人でいくらでも続けられる時代です。視野を広く持ちましょう。
・会社に入ると却って制限受けて創作が楽しくなくなるかも。
・自分が「自由に創作したい」のか「自由に創作できなくても憧れの会社に入りたい」のどちらが大事かよく考えましょう。
ちなみに創作の中でもライターがしたいよ! という方の場合は別枠で、ロクヨリで受け付けています。
Twitterさんからお声かけください。