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フリーゲームのタイトルで内容予想してみた
2023.08.25
作品に興味を持ってもらうための最初のフックとなるタイトル。
果たしてタイトルだけでどんな作品か予想できるのでしょうか? フリーゲームを素材に編集部2名で試してみました。
一本目 「一本道迷宮」
阿部:これがゲームのタイトルなわけね。「迷宮」っていうくらいだから、ローグライク的な感じなのかな、でも一本道なのか。
句読点:RPGっぽい感じはする。迷宮だから入り組んでいるはずなんだけど一本道っていうのが引っかかって、面白いタイトルだなって思う。
阿部:確かに。あるいはシューティングかも。一本道になっていて、奥から敵が出てくるみたいな。横スクロールシューティングゲーム。
句読点:RPGだと仮定してどのへんが一本道なんだろう。
阿部:ステージそのものが一本道なのか、順番的に行かなくていい場所がなくて一つ一つ攻略していく迷宮なのか。
句読点:タイトルにするぐらいだから、「一本道」っていうのが相当セールスポイントとして推せる要素なんだと思うんですよね。
句読点:だからほんとに一本道でRPGをやらせる。一本道のマップを歩いて、敵が出てきて、アイテムを集めて、ということをやるのではないかな。
阿部:なるほど。
阿部:そろそろ実際のプレイ映像を見てみよう。「一本道迷宮」で検索だ。
「一本道迷宮」で検索
http://mizuamelt.web.fc2.com/game/1michi_top.html
阿部:一画面に収まるサイズのダンジョンを歩いて階段を見つけ、立て続けに次の階も同じように攻略していくRPGだ。
句読点:ダンジョンの中にシンボルエンカウントで敵やアイテムがあって、制限時間内に一筆書きしながら出口を目指すんだ。
阿部:なるほど。「一筆書き」ってことで一本道なんだ。
阿部:最初に抱いたローグライク系なダンジョンRPGの印象で合っていたな。
句読点:マップが自動生成されるからリピート性が高そう。
阿部:ローグライク系なのにスピード感がある。RPGとしての面白さもあるけど、パズルを早解きするような面白さもあるね。
句読点:ちゃんとストーリーもあって、骨太なRPGとして世界観をちゃんと持っている。「一本道」で攻略するというのは前衛的なのに、しっかり面白そうだなあ。
二本目 「タオルケットをもう一度」
阿部:タオルケットをもう一度?このタイトルだけだとゲームの要素よくわからないね
句読点:ギャルゲーのようなタイトルだなとは思う。タオルケットの部分はよくわからんけど。
阿部:ゲームシステムよりもストーリー部分に重要な部分があるゲームのような気はするよね。
句読点:見た目とか、一発ネタで魅力を持ってそうだなって思う。
阿部:タオルケットって「懐かしい」っていうイメージが、なんとなくだけどする。
阿部:あと、一時期スマホゲーでドット絵のRPG、それもストーリー重視のものが流行った気がするけど、それに近い感じもする。
阿部:そういうゲームってノベルゲーに近いというか、戦闘などがメインの楽しみではなくて、人と話してアイテムを取ることでストーリーが分岐していく。
句読点:そういう意味でもギャルゲーに近いんだよね
「タオルケットをもう一度」で検索
https://www.freem.ne.jp/win/game/2167
句読点:シリーズがいくつか出てて、ナンバリングが6くらいまである。
阿部:へ〜、いかにも古典的RPGって感じのドット絵RPGだ。
句読点:ジャンルとしてはファンタジー・SFになるみたい。
句読点:ラノベとかスピンオフ作品とかも出ている。コアなファンが多そうだな。
阿部:見た目に反してシリアスなシーンやきつい描写も時々あるみたいだ。
句読点:えっ、怖いからもう調べるのやめます。
句読点:で、タイトルにもなっている「タオルケット」ってなんだろう
阿部:タオルケットをもう一度2の感想を書いている記事では、割りと救いようのないきつい展開みたいですね。
句読点:「タオルケット」ってなんだろう
阿部:『タオルケットをもう一度』RTA走ってる動画がある
句読点:「タオルケット」ってなんだろう
阿部:……
句読点:……
阿部・句読点:わからないな~~~~~~~
三本目 「帽子世界」
阿部:帽子世界?
句読点:帽子っていろいろ形があるよね。ハットとかキャスケットとか。形によって違ういろんな効果を持ったアイテムとして帽子が出てくるんじゃないですか?
阿部:なるほど。
句読点:帽子の形くらいならドット絵でも見分け付くような描き方ができそう。
句読点:昔の縦スクロールシューティングゲームで、いろんな色のベルがそれぞれの色に応じた効果を持っているアイテムとして出てくるのを思い出した。
阿部:主人公が帽子を被っていて、それを状況に応じていろんな帽子に変えることでギミックを突破するアクションゲームなんかも想像した。
句読点:昔そういうクレイアニメがあったな。
「帽子世界」で検索
https://www.freem.ne.jp/win/game/20070
句読点:これもRPGだ。
阿部:6人のキャラクターの中から主人公を1人選んで、他の5人の帽子を集める。だってさ
阿部:女の子がいっぱい出てくる世界観だ
句読点:Windows7に入ってそうなデザインのゲームだな。
句読点:見た目に反して鬼畜な掛け合いが見どころらしい。詳しくは作品を見てみないとよく分からなさそうだけど。
阿部:『タオルケットをもう一度』みたいなキツさじゃなくて、ギャグとして笑えそうな鬼畜さなのね。手軽に楽しめそう。
句読点:帽子にもいろんなかっこいい名前がついてる。中二心をくすぐられるなあ。
阿部:オープニング動画もある。作り込まれてるなあ。
句読点:見てみよう。見ればわかるようにオープニング動画って作られているんだ
句読点:うわ、ギャルゲーっぽい!!!!!
句読点:でも戦闘画面を見るといかにもRPGっぽい。
阿部:キャラクターの持つ帽子にもいろんな能力がある。王道RPGでありつつ、尖ったところがちゃんと感じられる作品だと思う。
四本目 「細胞神曲」
阿部:「神曲」といえば、
句読点:ダンテ。
阿部:だね。
句読点:または、AKB48。
阿部:「細胞」って、もちろん生物の最小構成単位なわけだけど、作品名に使われるときってSFチックな印象を感じる。なんでだろう?バイオテクノロジー的な?
句読点:「細胞」って科学だけど、「神曲」って宗教の話だから、すごく意表を突かれるキャッチーなタイトルだなって思う。「一本道迷宮」もそうだけど。
阿部:これは想像つきづらいな、「曲」って入ってるからってリズムゲームではなさそうだし。
句読点:細胞シミュレーションゲームっぽいなとも思った。そういう漫画が一時期流行ったよね。
阿部:スマホゲームでも生命の進化を扱うものがあったなあ。でも「神曲」っていうくらいだから世界観にこだわってそう。
句読点:でもこれゲーム内容としては関係ない可能性もあるなあ。
阿部:確かに。物語とか世界観のメタファーとして「細胞」とか「神曲」とか言ってるのかもしれない。
阿部:生物の誕生は、実は地球の外からやってきたものが由来で……その……それと戦う…RPG。
句読点:結局RPGかい!
「細胞神曲」で検索
https://www.freem.ne.jp/win/game/17735
句読点:RPGだ。
阿部:ゴリゴリに世界観作り込んである!宗教とか神とかをストーリーに織り交ぜてある。
句読点:骨太なRPGだな。
阿部:謎解きとアクションもあり、エンディングも複数あると。やはりダンテの「神曲」がモチーフになっている。
句読点:エンディングが複数あるのはハマるよね。
阿部:これやってみたいな。
五本目 「NOeSIS」
阿部:これもそうだけど、意味が最後の方にならないと分からないゲームのタイトルって、よくあるよね。
句読点:eが小文字になっている割にIが小文字になっていないのがビックリ。
阿部:なるほど(笑)
句読点:僕が思うにeとiはやたら小文字にされがちなんだよ
阿部:これを見ると、iよりもeのほうが小文字化傾向が高いんだろうね。
句読点:この、「ノエシス」、でしょうか。どういうゲームなんでしょう?
阿部:これは一番分からなさそう……
句読点:僕の予想は、横スクロールシューティングゲーム、あるいはリズムゲームだと思う。
阿部:なるほど、でもさ、これギャルゲーでも何らおかしくない?
句読点:あり得るな……
句読点:「NOe」のところが「ノエル」っぽいから、もしそうだとしたらギャルゲーだと思う。
阿部:一方で字面の印象だと、シリアスなイメージも感じられる。
句読点:ゴシックとか、サイバーパンクな感じもする。このゲームに登場する世界観のことを「NOeSIS」と呼ぶとか。
阿部:ありそう。
句読点:物語の最後の方で主人公の大切な存在がNOeSISの一部になるみたいな。
阿部:すごい妄想力だな……
句読点:ギャルゲーだとしたらNOeSISの部分はsisterなのかな?
阿部:なんでeだけ小文字なんだろうね?
句読点:小文字にした方がかっこいいからです!(知らないけど)
「NOeSIS」で検索
https://ja.wikipedia.org/wiki/NOeSIS
句読点:ギャルゲーだ。
阿部:マジか。ただ、ホラー要素も強いらしいからサスペンスアドベンチャーでもあるのか。
句読点:スマホ向けにも出てる、結構有名な作品なのかな。
阿部:フルボイスでリメイクされている、すごい豪華な声優陣……
句読点:思わぬ大型タイトルだった。
阿部:ピクシブ百科事典の「NOeSIS」の項目の兄弟記事に「タオルケットをもう一度」がある!
句読点:思わぬところで繋がった。