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20言語を学んだ語学オタクの単語暗記法:戦略編

2020.04.29

著者情報

竹下りや

竹下りや

高専で生物化学を学んだのち進学した大学院で言語情報学を研究している、20近くの外国語を学んだ(≠覚えた)語学オタク。好きな文房具は付箋。

はじめまして。竹下りやです。

突然ですが、皆さんは語学は好きでしょうか?

多くの人は英語を学んだ経験があるでしょう。
テストをやって一年で一冊の単語帳を覚えきるという計画のあれです。

実はあれ、あまり意味ありません。

そもそも一回で覚えきれるというのも無理な仮定だし、先生に言われてさせられているから復習を自分でやって覚えるのも期待できない。

実を言うと、私は単語を覚えるのが大好きで、英語に関しては英検準一級の語彙問題なら9割近く取れるくらいの英語彙力を持っています。
これは別に苦しみを重ねて覚えたわけではなくて、多くの単語帳を渡り歩きながら単語と少しずつ仲良くなっていったのです。

私がどのようにして単語と友達になったのかをお話しましょう。

その前に、個々の単語の覚え方以前に大事な「戦略」をいくつか。

戦略1:一回では覚えられない

しつこいようですが、英単語は一回では覚えられません。
「一日に4ページやってnヶ月で一冊!」なんて単語帳の触れ込みはガン無視で行きましょう。
そもそもそんな計画は大体うまくいきません。

流し読みを何周も繰り返して、少しずつ単語と仲良くなっていきましょう。

大丈夫。一回ではどうせ覚えられないのだから。

戦略2:いろんな単語帳を渡り歩こう

「一冊を完璧にしてから次の一冊を!」なんて考えはやめておきましょう。
私の感覚としては8割くらいの単語を覚えたら、残り2割をノートにまとめて、単語帳自体はもう読まないくらいが丁度いいと思っています。
一冊の中に2割くらいしか入っていない情報のために単語帳をめくるなら、新しい単語帳を買いましょう。

もう一つ、単語帳を渡り歩くといいことがあります。

単語帳Aで見たことのある単語を単語帳Bで再び見かけると、

「あ、きみ、また会ったね!」

という感傷に浸れるのです。楽しいですよ。

実はこれ、暗記する上でも大事なことで、というのは、千いくつの単語が載っている単語帳を覚えているときにこう思ったことはないでしょうか?

これ、ほんとに使うんだろうか……

こんなに多くの単語を覚えて、試験や記事の英文中に本当に出てくる単語を覚えられているのか。その疑問を抱きながら単語を覚えることも多いと思います。しかし、複数の単語帳で同じ単語を見ると、「これ、使えるんだ!」という安心が芽生えるのです。

いろんな単語といろんな場所で出会って、少しずつ距離を縮めて行きましょう。

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