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長期インターン inahoで「AI×農業×ロボット」の働き方を学ぶ。【インターン体験記】

2020.04.15

著者情報

 阿部太一(ちいたべあ)

阿部太一(ちいたべあ)

96年福岡生まれ。人狼や早押しクイズなどのマインドスポーツが好き。学生主体のイベントレポートや、インタビュー記事を中心に書きます。

大学生の長期休暇は2ヶ月以上と長期にわたります。

バイトも思うようにシフトが入らず、家でゴロゴロするのにも飽きた。そんな学生も多いのではないでしょうか。

そんな時は、ぜひ長期インターンに行ってみましょう。

商学部で学ぶ僕ですが、この2〜3月に佐賀県に支店があるロボットベンチャー企業 inaho株式会社にインターンシップでお世話になりました。

今回は、inahoでのインターン体験記として、採用の流れから日々の業務、得られた学びについて書いていきます!

なぜ、inahoインターンに参加した?

まず、ロボットが実際の現場で企画・開発・運用されている現場を見てみたかった、という理由です。

僕はもともとロボットをテーマとしたアイデアソンに出るなど、ロボットやAIといった技術に興味を持っていました。ただ、実社会で(コミュニケーションロボットを除く)ロボットが使われている様子や、ロボットが企画・開発されている現場を見る経験はこれまでありませんでした。

アイデアを出すことはできても実際の運用現場を知らないのでは、机上の空論のまま。大学生として本当の意味での学びを得ることはできていない気がしていました。

もう一つは、就職前の春休みを有意義に過ごしたい、という理由です。

大学生活最後の長期休みですが卒業旅行や遊びだけでは飽きそうで、何か刺激のあるものに取り組んでみたいと感じていました。

そんな中、inahoのインターン・アルバイトにSNSで出会います。

ロボットの現場を知れて、ベンチャー企業の働き方を体験できる、しかも社宅を使わせていただけるとあり「泊まり込みでワクワクする仕事ができる!楽しみだ!」という気持ちで応募をしました。

inahoってどんな会社?

神奈川県鎌倉市に本社を置き、自動野菜収穫ロボットを開発するスタートアップ企業です。

たとえばアスパラガスなどのように、現在は収穫作業に人の判断が必要な野菜(選択収穫野菜)を、自動走行や画像認識技術を用いて自動収穫するロボットを軸として、農業の未来を変える事業を作っています。

九州地方を中心にサービスを展開中で、佐賀オフィス・鹿島オフィスのインターンを受け入れています。

採用までの流れ

Wantedlyにて応募

カジュアル面談(web)

鹿島オフィスにてトライアル

カジュアル面談(web)

採用

カジュアル面談にはGoogleハングアウトを使用します。

事業内容について説明を受けた後、何を期待してインターンに応募しているのか動機を聞かれたり、プロフィールに書いている内容についてざっくばらんに話したりと、終始なごやかな面談でした。

トライアルとは、実際に出社して現場の方々にお会いし、業務を体験するステップです。

inahoの採用ではこのトライアルのステップを重視していて、全ての採用形態に取り入れています。

現場スタッフと応募者が相互に一緒に働くことで相乗効果をもたらせるかを大切にしているとのことです!

やっていたこと

ある日のスケジュール

05:40 オフィスへ出社、移動
06:20 契約農家さんの圃場にて、実証実験
09:00 オフィスへ戻り、データ入力
11:00 お昼休憩
12:00 作業マニュアル作成
14:40 退勤

この日は、早朝から契約農家さんのアスパラガス圃場を訪問。
開発中のロボットを実際の収穫現場で動かし、走行や自動収穫がうまく行くかテストします。

テストの様子を映像資料として残すため撮影をしたり、ロボットがまだ精度的に認識・収穫できないアスパラガスを代わりに収穫したり、といった業務をお手伝いしました。

別のある日のスケジュール

10:00 オフィスへ出社、朝礼
10:15 ロボットのハーネス作り
13:00 お昼休憩
14:00 契約農家さんの圃場にて、マッピング
17:00 AIのアノテーション作業
19:00 退勤
20:00 社宅にて、みんなでお鍋を作って食べる!

この日はゆっくり10時出社。

ロボットのハード面にあたるハーネス(配線)作りは、はんだごてやニッパーを使う細かい作業ですが、電子工作のようでとても楽しいです。

組み上げた配線が取り付けられてロボットが動いているところを見ると、感動しました。

効率よく作業を進めるため、必要な工程と作業時間を管理するようフィードバックをいただきました。

目の前の仕事に全力を注ぐことは大切ですが随時全体を俯瞰して、共通する工程はまとめて作業する、一日で終わる作業量でないならどこで区切りをつけるのか考えるなど、単純作業のように思える仕事も学ぶことが多くありました。

働き方など

僕の場合、インターンは約2ヶ月間にわたり、週3〜4日・8時間の勤務でした。

佐賀に滞在中は社宅を使わせていただきました。
時には社員・インターン生のみんなで夕食に鍋を囲んだり、ボードゲームで遊んだりすることも。

インターン生は、地元の佐賀はもちろん遠くは東京からも集まり、専門分野も農学部・工学部・商学部と多様でした。

パワフルな社員の皆さんから学ぶ毎日

とてもポジティブに熱意を持って仕事をされていました。

仕事中の様子を見て社会人になるイメージを掴むことはもちろん、オフィス間の移動中や夜社宅で過ごす時間など、スタッフの方々にお話を伺う機会はたくさんあります。

どうしてinahoを選んだのか、働くうえで重視することは何か、仕事を楽しむためにはどんな思考をすれば良いかなど、ベンチャー企業の最前線で働く方のお話を伺えたことは、大学卒業前の自分の価値観や視点をより広げてくれました。

また、文系の僕がAIやロボットの開発現場に入ることができたのも、とても良い経験でした。

AIと聞くと「自動化!」「クール!」と華々しいイメージがあるかもしれません。

しかし実際は、細かい調整や膨大なアノテーション作業など泥臭い業務のほうが圧倒的に多いことが分かりました。

一方で、技術からプロダクトが生まれる過程を見、その先で生まれたサービスが人を幸せにすることをより想像できるようになりました。

佐賀という環境

佐賀市へは、JR博多駅から電車で1時間ほど。
また、佐賀空港も市街地から30分ほどに位置するため、九州の中でもアクセスは良い場所です!

また、有明海に面していることから海の幸もたくさん!

豊かな自然の中でテクノロジーの事業に携わる意外性も、楽しさの一つです。

インターンをする意味

2ヶ月間を終えて思う、インターンをする意味は3つ。

・これまで接点のなかった業種、業界にも飛び込める
・周りにいないタイプの社会人とたくさん話せる
・大学の学びを、実社会で確認できる

僕は文系で、農業やロボットについて体系的な知識を持っているわけではありませんでした。

しかし、インターンという形であれば、今の自分の経験や技術では入れない業界にも飛び込むことができるのだと実感しました。

バリバリと働いておられる方々の話を伺い、自分の夢を聞いてもらってアドバイスをいただくなど、価値観と視野が広がりました。

統計やリサーチの講義を取り卒論にも取り組んだことをお伝えすると、農家さんから提供された収穫データの入力と分析を任せていただきました。

講義とは違って自分でセットしたのではないデータを扱うことの難しさを感じ、仕事上の判断の役に立つ分析とは何なのか苦しみました。

その経験をするためにも、自分ができることややってみたいことを表現し、チャンスを逃さないことが大切だと感じました。

休暇中に何か動いてみたい、刺激を受けたいという大学生は、ぜひ長期インターンを探してやってみてはいかがでしょうか?

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