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社会は厳しいぞ! ……本当?
2021.06.25
はい。今週も味を占めてセンセーショナルなタイトルにしました編集長です。
主観マシマシキャリア論、第2回です。
「社会人になったら大変なんだから覚悟しろ!」
とか
「社会は甘くないぞ! ちゃんと準備しておけよ!」
といった言説は事実なのかどうか。
結論から言えば、この記事が気になった人に覚悟や準備は必要ないです。
社会人の種類
まずは前提の話から。
社会人は大きく2種類に分けられます。
1.仕事が生きがいの人
「私は世界で1番素晴らしいパンを作るんだ!」
「俺は悩める学生さんを導く道標になりたいんだ!」
「給与明細の数字が増えていくのを見るのがたまんねぇんだ!」
「良いデザインを思いついた時の脳汁で生きてるんだ!」
など、仕事そのものが人生の喜びに強烈に紐付いているタイプ。
2.自由を得たい人
「今貰ってる給料の半分くらい働かずに貰えるなら即座に仕事やめます」
「有給365日欲しい」
「出社した瞬間から帰りたいと思ってます」
など、生活のために必要だから仕方なく仕事をしているタイプ。
私もこのタイプです。某即売会まで3ヵ月切ってるんですよ。まったくもう。
私の個人的な事情はさておき、皆さんが模範的な社会人としてイメージするのは1だと思います。
しかし、その認識は間違いです。
なぜなら、このタイプ分けに優劣は存在しないからです。
社会人の価値は究極的に「仕事ができるか、プラスになるか」という点で定められます。
タイプ1でも絶望的に空回りして仕事ができない人はいますし、タイプ2でもめちゃくちゃ仕事のできる人はいます。
強い熱意を持ちながらもマズいパンしか作れない職人と、早く帰りたいなぁと思いながらも絶品のパンを作る職人、どちらが優れているかは言うまでもないですね。
よくある反論
でも、タイプ1の人であればいつか努力を重ねて上達するはずだ!!
という反論を耳にします。
冒頭やタイトルの
「社会人になるんだったら覚悟しないと駄目だぞ!」
はこれに近いロジックですね。
お前はせめてタイプ1の人のように真摯に努力して成長しないと社会人としてダメなんだぞ!
と叱っているわけです。
ですが、これも間違いです。
確かにタイプ1の人は使命に燃えてスキルアップするかもしれませんが、タイプ2の人も早く帰りたいから、楽したいから、という理由でモリモリスキルアップする可能性は十分にあるわけです。
自分は仕事に対するパッションなんてないよ……という方は後者を目指しましょう。
めでたしめでたし。
いやいや、ズレてない?
待てよ編集長! 確かにそうかもしれないけど、俺僕私はその
「楽したいから、早く帰りたいから」
というモチベーションで努力することすらできないと思うんだ!
だから周りの人は覚悟しろ! と言ってくるんじゃないのか!?
ええ、聞こえていますとも。
要するに
「楽をするための努力すら嫌なんだけど、こんなんで社会人としてやっていけるの?」
という話ですね。
大丈夫です。
だって、ほとんどの社会人がそうなんですもん。
考えてもみてください。
もし社会人が皆さんの想像するようなバキバキの人間ばかりだとしたら、社会のあんなムダやこんなムダ、営業に行ったフリしてサボっているあの人やコードを書いているフリをしてソリティアやってるこの人は存在しないはずなのです。
社会人になる、真に大人の仲間入りをする、ということで怖気づいてしまうかもしれません。
でも結局のところは皆さんがこれまでも言われ続けてきた
「大学生になったらもっと真面目にやらないと駄目だぞ」
「高校生になったらしっかりしないと置いていかれるぞ」
と同じことなのです。
もっと真面目になんてなってないけど乗り切れてますよね?
そういうことです。
だから、覚悟や準備なんてなくてもいいからとりあえず飛び込んでみることが大切なのです。
でもまだ怖い……
そんなこと言われてもまだ不安だよ~とぶるぶるしているそこの方へ。
冒頭に言ったことを思い出してください!
『この記事が気になった人に覚悟や準備は必要ないです』
記事が気になって、ここまで読んだ時点で大丈夫なのです。
検索エンジンに将来に対する悩みを打ち込んだり、SNSでタイトルが目に入ったり。
経緯はなんでもいいですが、
「私僕俺はこのままでいいんだろうか……?」
という思いがあったから記事を開いてくれたはずです。
本当に覚悟や準備が必要な人達は今ごろ新しいゲームの体験版で遊んでいたり(心底混ざりたい)しているはずです。
不安を感じるということは、きちんと思考を巡らせることができている証拠です。
それに加えてあなたは記事まで読んでいるんですから、かなり上の段階にいます。
未来を案じた他人の言葉は鬱憤を晴らしたいだけ
「社会人になったら覚悟しないとダメだぞ」
なんて所詮は
「今のお前は俺にとってムカつく」
程度の意味でしかないのです。
深く気にせずやっていきましょう。
どうしようもなくなったら
いざやってみて適応できなかった時はあなたではなく環境が合っていないだけです。
社会人になった後に困ったときは相談してください。
腐っても人材会社の人間ですから、きっとお力になれるはずです。
Twitterでも問い合わせフォームでもお待ちしてます。