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こんな自己PRに気をつけよう!
2021.12.19
こんにちは。普段は学生の就活相談員をしています竹田です。
履歴書の書き方についての質問は多く寄せられますが、その中でも特に相談が多い自己PRについてお話させていただきますね。
前提として『自己PRに正解は無い』です。
就活全般そうですけどね。
企業によって求める能力、人柄は違うので、どの会社に出しても合格がもらえる無敵の自己PRは存在しません。
それでも、自己PRをしっかりと準備していなければ落ちる可能性はグンと上がってしまいます。
大切なのは『自分の納得のいく自己PRを自分の言葉で書けているか』です。
今まで読ませていただいたたくさんの自己PRのなかから、特に陥りがちな自己PRの罠についてお伝えします。
こんな自己PRはいやだ
テーマが抽象的
(例)私の長所はコミュニケーション能力です。
面接のハードル爆上がりだよ。
どんなすごいコミュ力モンスターが来るのかと面接官がワクワクしてしまいます。よっぽど自信があるなら止めませんが一般的にはおすすめしないです。
コミュニケーション能力ってどんな能力でしょうか?
あなたの思うコミュニケーション能力がどのようなものなのかを徹底的に掘り下げて考えてみよう。
ただのおしゃべり好きではないはずです。
相手の話に耳を傾けて親身に寄り添う能力? 多種多様な価値観を受け入れて交流する能力?
自分にとってのコミュニケーション能力を自分の言葉で表現できると素敵です。
あとは面接時の会話で「コミュ力高いな」と思わせたら勝ちです。
テーマが多い
(例)私は「計画性」と「継続力」があり、達成に向けて「周囲を巻き込む力」と「現状に満足せずチャレンジする精神力」があります。
てんこもりですね。
どのような人かイメージが湧きづらいです。
企業は1日にたくさんの学生の自己PRをみるので、詰め込み過ぎちゃうと印象が薄くなってしまいます。
テーマに何を選ぶかも大事ですが、付随するエピソードが無いと説得力に欠けてしまいます。
自分の強みをたくさん伝えたいという意欲はとても良いですが
特に自分らしい一つに絞りましょう。
テーマを一つに絞るとその分具体例を詳しく書けてあなたらしさが伝わりますよ。
他のテーマは違う質問の時にでも使えるよう取っておきましょう。
根拠、具体例に乏しい
(例)部長をやっていたのでリーダーシップがあります。
部長をしていたこと自体はリーダーシップの根拠になりません。
何を心掛け、どのようにチームへ働きかけていたのか? という具体的なエピソードがリーダーシップの根拠になります。
部長などの役職についていなくても、自分なりにチームに向き合い創意工夫をしたのであればそれを自己PRで使いましょう。
大切なのは肩書ではなく皆さんが「どのように」取り組んだかという姿勢です。
余談ですが似たような例で「大学祭の企画で成功したので企画力があります!」というものものたまにお見かけしますが、危険です。
大学祭レベルの企画力が社会で通用すると思わない方が良いです。(そもそも企画力という言葉自体が抽象的ですがそれはさておき。)大切なのは企画を練って実行する「過程」です。向き合い方です。どれだけ顧客志向になってアンテナを張って周囲と連携をしたのか。その姿勢が企業とマッチしていれば、入社後に企画力を身に着けるポテンシャルがあると評価されるでしょう。
とにかく浅い
(例)長所は気配りができるところです。飲食店でのアルバイトで
A)子ども連れのお客様には子ども用の取り皿を渡しました
B)飲み物がなくなっていたらお水を注ぎに行きました
C)お客様の様子を伺い呼ばれる前に注文を取りに行きました
残念ながらすべて当たり前の範疇です。
このエピソードを読んで「気配りすげー!」とはならないですよね?
それ他の従業員もやってましたよね? やってなかったにしても飲食店ではよく見る光景ですよね?
もちろんエピソードは「すごいこと」じゃなくても大丈夫です。ここまでやったんだ! というプラスアルファや、自分なりに工夫したことや心掛けたことが書けると良いです。
同じ飲食店でのアルバイトだとしても、人によって何をどのように頑張ったのかは様々です。ただ、気配りが長所だと思うのであれば何かしらの取り組みをきっとされていると思います。エピソードが当たり前な内容ばかりになってしまう場合は、自己PRのテーマが本当に合っているのか改めて見直してみるといいでしょう。
以上です。ご自分の自己PRに当てはまっている点がないか振り返ってみてください。
不安になったらぜひ相談してくださいね。就活相談を受け付けています。